そこはおとぎ話を、現実のものとして再現する魔法の箱。
木々の中に佇む劇場は外観こそ古びてはいるものの、毎夜多くの観客で賑わっていた。
とある夏の一夜、とあるおとぎ話の最高潮で。
ひとりの役者に頭上に、舞台装置が落ちるまでは。
<aside> <img src="/icons/bookmark_gray.svg" alt="/icons/bookmark_gray.svg" width="40px" /> 主な登場人物
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今は廃墟となった劇場の支配人。
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悪い魔法使い
何かから逃げるように各地を転々としている。
病に伏せる母の後を継いだ、若き劇場支配人。 ある公演を境に劇場内で起き続ける怪事件の真相を探るべく、劇場の門を閉め、ひとりきり籠るようになる。 その後何十年と、彼の姿を見た者はいないという。